海水浴場復活シンポジウム−東京湾から発信する−の結果概要
主催:NPO法人ふるさと東京を考える実行委員会
助成 日本財団 地球環境基金
後援
国土交通省、環境省、東京都港湾局、江戸川区、東京湾岸自治体環境保全会議、国立大学法人東京海洋大学、社団法人東京都建築士事務所協会、社団法人東京都建築士事務所協会江戸川支部、昭和クラブ、財団法人共立国際交流奨学財団、ヒューマンアンドアースクラブ、東京江戸川ロータリークラブ、東京臨海ロータリークラブ、東京臨海東ロータリークラブ、東京番町ライオンズクラブ、NPO法人えどがわエコセンター、NPO法人海に学ぶ体験活動協議会、NPO法人川に学ぶ体験活動協議会、NPO法人荒川クリーンエイドフォーラム、えどがわ自遊楽校「みずとみどりの寺子屋」、利根川−江戸川流域ネットワーク、NPO法人日本渚の美術協会、江東区の水辺に親しむ会、NPO法人地域交流センター、B&G江ノ島海洋クラブ、社団法人日本トライアスロン連合、NPO法人海辺つくり研究会、海をつくる会、東京湾に打瀬舟を復活させる協議会、NPO法人オーシャンファミリー海洋自然体験センター、野外教育事業所ワンパク大学、NPO法人グローバル・スポーツ・アライアンス、JEAN/クリーンアップ全国事務局
協賛
昭和クラブ、株式会社共立メンテナンス、株式会社共立ライブネット、株式会社ビルネット、株式会社保土田、株式会社エッチアールディー、有限会社高橋佑知商店、二宮吹付工業、財団法人共立国際交流奨学財団、株式会社共立メンテナンスドーミーイン事業本部、日拓ホーム株式会社、福さ屋株式会社、株式会社白子不動産、株式会社渡辺ハウジング、株式会社ロイヤル・コーポレーション、新生食品株式会社、東京江戸川ロータリークラブ、大口製本印刷株式会社、社団法人大日本水産会、遠忠食品株式会社、大和物産株式会社、株式会社共立クリエイティブ、堀法律事務所、郡リース株式会社、有限会社田中石材、多摩電設工業株式会社 、株式会社幸設計、株式会社イワキ、館建築研究所株式会社、株式会社朝日システムエージェンシー、株式会社井上ビジネスコンサルタンツ、株式会社オーパス、中部緑化土木株式会社、岩谷設備システム株式会社、株式会社共立エステート、大地を守る会、株式会社リーテム、林青果株式会社、株式会社アトリエイクス、東京臨海東ロータリークラブ、有限会社石井建築設計事務所、庵建築設計事務所、株式会社長建設計、株式会社柳屋、株式会社富洋、株式会社関口雄三建築設計事務所、ビッグバン株式会社、江藤洋一、観世あすか、永澤永人、関口保、渡邊三千男、国立一康、布山澄男、益井英博、市川信一、何美怜、假屋将彦、多田和夫、小井出久子
協力
関口美術館 江戸川区少年少女オーケストラ、 石川雅子ミュージックアカデミー、オネスタ音楽工房、館山ウミホタル観察倶楽部、東京みなと館、宮下誠
(第1部)
水質浄化研究会(10:00〜11:30 4F研修室:66名参加、参加費無料)
・開会挨拶(NPO法人ふるさと東京を考える実行委員会理事長 関口雄三)
日本財団、地球環境基金の助成へのお礼、国土交通省、環境省、東京都港湾局、江戸川区、東京湾岸自治体環境保全会議、国立大学法人東京海洋大学、その他25の団体に後援へのお礼、47社および多数の個人の協賛へのお礼、関口美術館、江戸川区少年少女オーケストラ、石川雅子ミュージックアカデミー、オネスタ音楽工房、館山ウミホタル観察倶楽部、東京みなと館、宮下誠さまへの協力のお礼等が述べられた。
・水質浄化の取り組みの事例
@新左近川部分浄化実験の取り組み(ふるさと東京を考える実行委員会 田中克哲)
田中克哲より、東京湾はカキの宝庫であること、カキには水質浄化能力があり、新左近川において、よし簀で仕切った水面にカキを飼育して透明度を上げる実験を行い、赤潮発生時に明確な結果を得られたこと、これを葛西臨海公園西なぎさに適用するための基礎実験が始まっていること、東京湾全体をきれいにするためには、未利用資源を食用化したり、バイオマスとして利用したりすることが必要であり、そのための研究も行っていること、さらに横須賀におけるカキ養殖の試験に協力していることなどが発表された。
Aきれいな海づくり事業:山下公園前海域の水質浄化実験(横浜市環境科学研究所:石井彰)
石井彰氏より、国際トライアスロン大会に向けて行われた山下公園前海域の水質浄化実験について説明があり、海域の周りをシートで囲み、そこに付着生物が発生し、水質浄化を行うことで、透明度の上昇や、大腸菌の減少がみられたことが報告された。
B大村湾におけるカキを使った水質浄化の試み(長崎県環境保健研究センター:山口仁士)
山口氏より、大村湾でエアレーションを行いつつ、カキを使って水質浄化をし、これを販売すれば経済的にも成り立つ水質浄化が可能である旨発表された。
・パネルディスカッション(座長)東京大学助教 清野聡子氏
清野聡子氏がコーディネーターとなり、水質浄化生物による海の浄化の可能性等々についてパネルディスカッションが行われた。
(第2部)
海水浴場復活シンポジウム−東京湾から発信する−
(5F大ホール:650名参加)
11:30〜15:00 展示(5F大ホールロビー 展示見学のみの参加者 約100名)
・第1回こども海の作文・絵画・工作コンクール応募作品の展示
・東京湾で活動するNPO団体紹介
・NPO法人ふるさと東京を考える実行委員会の活動紹介
・東京湾の昔を知るための写真展示
・江戸前の魚介類を使った佃煮の展示・販売
・館山ウミホタル観察倶楽部のグッズ販売
12:30〜13:05
開場後、泳げた頃の東京湾の風景・現在の海水浴場の現状(映像)が放映された。
13:05〜13:15 ウミホタル発光実験(館山ウミホタル観察倶楽部)
館山ウミホタル観察倶楽部の協力により、ウミホタルの発光実験が行われた。
13:15〜13:30 江戸川区少年少女オーケストラによる演奏
江戸川区少年少女オーケストラによる「うみ、砂山、ふるさと 編曲すずきみゆき」が演奏された。指揮は似鳥建彦氏
13:30〜15:40 シンポジウム(5F大ホール:550名参加)
基調講演 関口理事長 「ふるさと東京を考える実行委員会と
東京湾海水浴場復活プロジェクト」について
(お礼の言葉)
日本財団、地球環境基金の助成へのお礼、国土交通省、環境省、東京都港湾局、江戸川区、東京湾岸自治体環境保全会議、国立大学法人東京海洋大学、その他25の団体に後援へのお礼、47社および多数の個人の協賛へのお礼、関口美術館、江戸川区少年少女オーケストラ、石川雅子ミュージックアカデミー、オネスタ音楽工房、館山ウミホタル観察倶楽部、東京みなと館、宮下誠さまへの協力のお礼等が述べられた。
(基調講演)
東京湾に海水浴場復活を復活させたいとなぜ考えるようになったかが説明された後、以下の項目について発表が行われた。
・「ふるさと東京を考える環境フォーラム」
・10万人署名活動
・講演活動
・「東京湾NPO・市民ネットワークフォーラム」
・「マリンガーデニング」
・東京都との協働実験:葛西海浜公園西なぎさ水質浄化実験
・東京湾海水浴場復活プロジェクト
東京湾の生き物たち
@東京湾と海苔 ふるさと東京を考える実行委員会理事(元海苔漁師)関口政永
東京湾の汚染が広がり、東京湾に広く広がっていた海苔養殖は昭和37年に終焉した。最近では、もはや東京湾奥ではノリ養殖は出来ないと多くの元漁師達は考えていたが、昨年、葛西臨海公園沖で「2008年葛西海苔プロジェクト」が発足し、期待以上の生育が見られ、小学生が舟で海苔の生育を見ることが出来、学校で海苔すき体験をすることができた。海が生きていると感じた、嬉しい限りだ!
A生き物から見た川と海とのつながり 東京都島しょ農林水産総合センター 小泉正行
高度経済成長期に水質悪化で遡上が見られなくなった多摩川も、今では稚アユが百万尾以上遡上するようになった。
荒川や江戸川では、河川放流用の稚アユが漁業者により採補され、春の風物詩になっている
稚アユの遡上が昭和40年頃に一旦途絶えた多摩川では、住民の願いと関係機関の浄化努力が実り、昭和50年頃に再び確認されるようになった。今では、数十万〜200万尾で推移している。
アユは晩秋に川で産卵し、孵化したアユは東京湾の豊富な餌を食べて成長し、翌春、川の上流を目指す。その生育を守るためには、東京湾の浅瀬、干潟が大切である。
B東京湾の生き物たち 日本魚類学会自然保護委員会委員 工藤孝浩
かつて東京湾は、広い干潟に囲まれた海でした。干潟は、様々な生き物を育み、水をきれいにしてくれる「命のふるさと」で、生き物の観察に最も適した場所です。しかし、多くの干潟は20年ぐらい前までに埋立てられてしまった。
わずかに残された盤洲や三番瀬や三枚洲に、どっこい海の生き物は生きている。
横浜市の海の公園では県と市民の協働でアマモ場再生活動が続けられ、今では急速に拡大し、様々な生き物が戻ってきました。アマモ場にはイカ類が産卵にやってきます。
東京湾は生きています!
東京内湾の海水浴場の事例報告
いなげの浜
東京湾奥で海水浴が出来る唯一の場所 稲毛海浜公園
夏には約90万人もの人がやってきています。
横浜海の公園
白砂清祥の海岸と自然が一杯、横浜市唯一の海水浴場
海水浴や潮干狩りもできて、環境学習にも最適な自然環境の創造を目指した人工砂浜。造 成から20年、自然と共生する海水浴場が継続している。
美しい環境を創り、子供たちに輝く未来を贈るために!
海の公園環境創造事業を推進している。いろいろな仕掛けや環境学習の機会を設けて頑張 っている。みどりのカーテン、清掃活動支援、ボランティア育成・支援等など。
水質浄化研究会報告(清野聡子、石井彰、山口仁士、田中克哲)
日本各地でカキなどの海の生物を使った水質浄化実験が行われている。その効果は大変大きなものと認識されてきている。
第1回こども海の作文・絵画・工作コンクールの表彰・朗読
ふるさと海大賞、海は楽しいで賞、頑張ったで賞、海にいきま賞、特別賞の表彰が行われた。
ふるさとの歌の合唱(橋本篤彦氏:うみ・我は海の子)
閉会挨拶
アンケート、署名活動及び当会への入会への協力願いがされた後、来年の8月8日、西なぎさで皆で遊び・泳ぐイベントを開催することを企画していることが発表された。